こんにちは。90年です。
今回紹介する本はこちら
『読みたいことを、書けばいい。』
『読みたいことを、書けばいい。』
この本自体がそうして書かれているように、タイトル通りの内容でした。
書かれているのは、とてもシンプルな文章術です。
全体的に型にはまらない文章が読んでいて新鮮でした。
面白くて文字も大きいのでサクサク読めてしまいます。
正直、途中までは読んでいていい気がしませんでした。
どことなく上から目線で、自慢話が並べられた本なのかな?と感じたからです。
加えて、話が脱線していたり、矛盾していたり……
どことなく疑問を持ちながら読んでいました。
ですが著者はさすがコピーライター。スッと頭に入ってくる言葉、面白い表現でどんどん読み進めてしまい、気づけば読み終わっていました。
そして、読み終わった時に
最後まで読んで良かった。
と感じました。
すごいテクニックやウケる文章術が書かれているとかそういうのではなく、この本は全体を見回して何かを感じ取ることで学べるものがあります。
途中までは抱いていた不信感。だけど、いつの間にかそれを忘れて最後まで読んでしまう文章
終盤になるに連れてきちんと本質に触れていき、多発するぐっとくる言葉。
自分が何のために書くのか、何故書くのかについて。
大切なことを気づくためのヒントが多く書かれていました。
それを自分に落とし込む為に、終盤までの内容が必要だったのだとも感じました。
「いい文章 面白い 文章 書き方」そんな言葉をいくらネットで検索して読んでみても、身になった気がしなかった。この本を読む事でその理由がわかった気がします。
答えは10文字以内のシンプルであっけないもの。
でもその答えをこの著者がこの本の最後に書いたことが重要です。
どんな文章を書けばいいのか、それを考え続け複雑に絡まった思考を解いてくれた文章術。
描きたい気持ちに正直になれるようにそっと背中を押してくれる、そんな本でした。
おすすめです。