小説

【おススメ小説】残酷なラストに言葉を失う『イノセント・デイズ』早見 和真

※少しのネタバレは含みます

今回紹介するのはドラマ化しました、イノセントデイズです。

わたしが手に取ったきっかけは帯でした。

見かけた方は記憶に残っているのではないでしょうか?

「読後、あまりの衝撃で三日ほど寝込みました」

これは思わず手に取ってしまいますよねー

まんまとやられました。

書籍情報

  • イノセント・デイズ (新潮文庫)
  • 著者   早見 和真
  • 出版日  2017/3/1
  • 文庫 467ページ

あらすじ

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は……筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。

死刑囚、田中幸乃の半生を辿りながら事件の真相に迫っていく話です。

ボリュームがありますが、本当に一瞬で読み終えてしまいました。

見所

直感のデザイン

死刑宣告を受けた女性の半生とは

事件が起こるまでの過去を振り返っていくように物語は進みます

田中幸乃の子供時代の話から始まり、今までどのような人生を歩んだかを読んでいくと、彼女の本当の人物像がだんだんと明らかになります。

ニュースでは田中幸乃の劣悪な家庭環境や中学時代に強盗致傷事を起こしているなどの生い立ちが報道されています。

しかしこれはどれも事実が欠けており、誤った部分も含まれています。

その誤った箇所や報道されていることの真相を知っていくと本当の彼女はこの事件を起こすような人物にはとても結びつかないのです。

その悲しい運命を知るにつれ、何故この事件に繋がるのか疑問が増していきます。

事件の背景にある真実を知ったあと

視点を変えて進んでいく物語で、人物を切り替え、複数人の視点で事件の真相へ迫っていきます。

新たに浮かび上がる真実と出てくる人物をおっていくうちに、この事件がどれだけ悲しい事実を背負っているか…

きっと気づいてしまった人は最後に近づくのが辛いようで早く知りたいような気持ちになると思います。

彼女を助けようと迫る時間に抗う人達と抗わない田中幸乃

真実を知ってしまった以上田中幸乃の死刑判決を受け止めることはできなくなるでしょう

この気持ちのまま読む最後の結末とは…

終盤はかなりのスピードで読んでしまい、ラストを読み終え脱力しました。

悲しい運命の物語です。

気になった方はぜひ読んでみてください。

ではまた更新します

 

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